Wanpaku Magma's Blog

愛車と写真。たまに仕事の事を綴ります。

会社見学

先日、7/8に前々からここで話していた会社へ見学に行ってきた。

そこは今の会社からは逆方面。距離はだいたい同じ。
方角がまったく別なだけ。

数回偵察も兼ねて行っているので迷うともなく、ノーナビゲーションで向かうことが出来た。

時間調整のため、近くで時間をつぶし、時間5分前に現着。
雨が降っていた。

完全なる工場。
入り口が最初わからず戸惑うも、ピンポンがあったので鳴らしてみる。
普通に、はーい!と、おそらく社長の声。
会社に訪問に来たというよりはご自宅へお邪魔しにきたみたいな。
ちょっと面白く感じた(笑)

中に入ると、うん、工場だ。
無機質な階段、エレベーター。

事務所と工場側と、完全に分けている。
やけに静かだ。

本当に稼働しているのか?と疑うほど。

応接室のようなところへ通される。
なかは涼しく清潔。
テーブルの上にメモ紙が常備されていた。ボツ紙を使用している。
経費削減か。
気になったことが、ボールペンに数字が書いてあるステッカーが貼られていた。

社内の備品だろうから、数字で管理しているのか。
こういった細かい備品にまで管理がなされているのか。
すげえな。

社長、社員が登場。
このとき、私はスマホのボイスメモを起動させておいた。
なにか聞き漏らしたり、あとで聞いてなにか矛盾やおかしなところがなかったか確認するために。
しかし。いきなり工場の中をみてもらいましょうか!となり、上着を脱ぎ白衣、頭にはネットキャップ。
完全武装

いよいよ、生産区画へ。

HPでみたエアシャワーに入る。
初めて入った。すげー。徹底してる。
そこを出ると、べたべたするローラー、よくコロコロと個人的には呼んでいるもので全身をコロコロ・・・。
その後、手を石鹸で洗い、アルコールで消毒。

この工程を行い、生産区画へやっと入ることができる。

現場は非常に静か。
白衣、帽子、マスクをしているパートの方々が黙々と同じ作業を行っている。
顔はわからないが、世間一般的におばさんと呼ばれる年代の方々であろう。
キャラクターもののカードをまずは順番通りに並べる作業。
この順番通りにパッケージングされていくわけだ。

ほほーう。
そうなのか。
大した関心もなかったのだが、リアクションは大きめにとっておいた。

そして、次はそれをパッケージするマシンとのご対面だ。
おそらく、これの保守点検調整などをこの会社は私に任せたい雰囲気だったので。
ここはよく見ておこう。

面白いようにカードがパックされていく。
はえーな。
目新しさもあり、見ていて飽きなかった。
対象物がベルトコンベアで移動していく過程で、包んで、熱でパックして、カットして、落ちていく。言葉で表すとこういう事。

そして最後は人の目で検品。

なるほど。

こういう仕事か。

生産区画の中でも、番号のシールが貼られている備品を多く見かけた。

質問したら、誤って得意先に届かないように、混入を防ぐためだとのこと。
なるほど。そういうことか。
これが大ごとになると、マックやペヤング事件のようなことに発展するのか。
管理。重要なんだな。さすがはパッケージのプロ。徹底されている。

先ほどの応接室に戻り、社長、工場長、社員、私の4名でさながら面接のような状況となる。
社員はともかく、正面には社長、工場長。
ここはうまくやらないとなと、今日一番の正念場を迎えた。

社長から一通りどんな会社で、どんな仕事で、私に任せたい業務内容を話してくれた。
私には工場長の補佐、代行が勤められるようになってほしいようだ。
工場長しかあのマシン達の調整、保守が出来ないようだ。
彼がいなければ、あの会社は稼働することができないとのこと。
なので、休みが無い月なんていうのもあるようだった。

ここで、休みに関しての話がでた。
日曜、赤日オンリーとのこと。

え。年間休日は?確か、法的に定められてるよね?
そういう部分の管理はずさんのようだ。
うーん。

そして、その工場長。
けっこうおっさんで、なにかと偉そうな態度が鼻についた。
社長にタメ口とは、なんなんだ。

私にもそういう態度を滲ませてきた。
まだ、あなたの部下でも何でもない。一企業の工場長と、見学に来たただの男だ。
上も下もない。年齢の上下はある。そこは弁えて、こちらも終始敬語は崩さず対応しているのに、なんだその態度は。不愉快に感じた。
嫌悪感を抱きつつ、話題が私の職業、内容について移った。
一通り説明するも、あまりピンと来ていないようだった。
とくに工場長は。
そして、工場長はずいぶんと車に詳しいそうで、私に対して試すようなことを言ってきた。
私は、この業界に10年以上携わっている。
一つの業界にそれだけいる事の意味を、まるで分かっていないそのものの言い方。

いいか。俺はなあんたが少しかじって知識がある業界のプロなんだよ。
あなたの知識を自慢されたところで、所詮は素人の上辺の知識に過ぎない。

とまあ、愚痴はおいておいて。

私は、この人の下で働くことになるのか・・・
こんな世間知らずのおっさんを上司と敬えと?
教養のかけらも感じられなかった。

世間知らず。
これ。

この閉塞された空間でしか仕事をしないという事。
相手はパートのおばさんと、機械だけ。
そうなっても不思議ではないな。
ここで働いた末路が、この工場長に見えてしまった。
自分も、こうなるのか。

なりたくない私にとっての1つの人間像が、そこにいた。

いやだ。染まってしまうのが。
社外の人間と接することのない仕事なんて。
井の中の蛙のような職場はいやだ。

そして、隣に座っている社員も物腰は柔らかい方だったが、まるで接客に関してはできておらず、人見知り全開だった。

ここにいると、対外的な仕事ではなく、この中でだけ・・・・。

私は、今回のお話は止めておこうと、見学にいって思いました。

しかし、日を追うごとに新たなことを発見することもできている。

改めて、人と接する仕事がしたいという事。

さまざまな転職にまつわる記事を読んでいると、まずは今の会社でその該当がないか探せというもの。
うちには営業がある。

営業。

これをやってみたいと本気で考えるようになった。

改めて、何がしたいか。という、問いかけに関し、曖昧なものでは無く、明確な回答を見つけることができた。
これは、今回のネガティブな出来事から発見された新たな希望。

失敗から学ぶ。とは違うな。
転んでもタダでは起きないという事か。

なんにしても、プラスとなった経験だった。