Wanpaku Magma's Blog

愛車と写真。たまに仕事の事を綴ります。

4.26 ハヤブサ倒れる

4.26

ついにこの日がやってきてしまった(笑)

 

 

25日は深夜遅くに帰宅。26日が雨だっていうんで、25日の深夜首都高、湾岸、都内を走り回った。制限速度を大幅にオーバーすることもなく、穏やかなナイトツーリング。風が心地よくていつまでも走っていたいような。そんな夜だった。家に到着。カバーは明日で。なんて思ってそのまま寝た。明朝、起きたのは11時過ぎ。とっさに雨が降っていないか確認。降っていないから寝間着のまんまはハヤブサのカギをもって外へ。止めた場所が少し出っ張ってたので、いつも通りの場所に動かさないと、って思って跨った。この時点で目が覚めてから5分経ってないです(笑)しかも足元はクロックス。寝ぼけててサンダル。跨った時点で悪い予感しかしなかった。隼をえっちらおっちらといつも通り跨ったまま動かして、まあ、この辺りの位置でOKかなってバイクを止めて、スタンドあげてないから…とか思って下りたまんまになっているであろうスタンドに隼を預けようとした瞬間に、「こういう時に倒すんだよな。」って思ったのかどこから聞こえたのか、頭の中で響いたんだ。それが聞こえた瞬間というのはもう既に復帰不可能の角度まで傾いていて、そのまま俺も一緒に隼とぶっ倒れた(笑)

バカーーーーーーーーーン!

スタンド、上がってたよ…(笑)

自分も一緒に地面に転がり、なんだかんだ受け身をとっていた俺。とっさに受け身とるんだなって感心したのもつかの間。横たわる隼の姿がある意味新鮮(笑)とんでもなく大きく見える…。車体の傷も心配だが、これ、起こせるのだろうか…。というのが正直な感想だった。シフトレバー側に倒れた隼。ローに入れたくてちょっと起こしたらガリ…マジで嫌な音するじゃんね。そこで気づいたことが。可倒式のステップだからOKだけど、これ固定式だとモロ地面とあたるじゃん。折れるよねこれ。スライダーとマフラーおかげなのかな。まあそれはいいとして、ローに入る方向にレバーを動かし、横たわる隼を両手に抱いて、両足タックルの要領で押し上げると、いとも簡単にむっくりと起き上がってくれた隼くん(笑)

起き上がった隼くんは、ミラーにキズ、クラッチレバーにキズ、バーエンドにキズ、カウル上部にキズ、マフラーにキズ、リアカウルにキズ。メーターパメルがずれて外れてクリップ破損。

あーあ。思いっきり不機嫌に見えました隼くんが。「こういうときに倒すんだよな。」て聞こえたのは、もしかして隼くんの声なのか?まあ、記憶もあいまいなぐらい寝ぼけた状態で跨って動かそうとしたこと自体が間違いなんだよそもそも。

まあ大したことなくて?よかったよかった。もう現実逃避するかのごとくさっさとカバーで封印して部屋へ戻った…。

 

数日後、連休前にクリップ頼まないとってことで、仕事中に純正品番を調べる。スズキのHPではこの型のパーツリストは確認することが出来ず。いろいろ調べていくうちに海外サイトでパーツリストがみられるということが分かった。

そこから純正品番を拾って販売サイトで検索…。該当の品番の画像が現物と異なる…。これはいったい…。海外サイトの品番が間違えているとは思えず。今現車についているクリップが違うのか、販売サイトの画像が間違えているのか。と、悩んでも始まらないし正解が分かるわけでもないので、該当品番を画像が違っても購入することにした。販売サイトをもう一度よく見ると、「互換」という文言がみえる。形が異なっていても対応できますよってことなんだろう。そう、そういうことだよきっと(笑)

 

明日から連休となるわけだが、いまだに荷物は到着せず。送料ケチってゆうパックなんかにしたから追跡もできず(笑)

 

連休中のロングはいけないな‥。

 

早く届かないかな。

 

後日、互換品のクリップが届き無事修理完了。

カウル、マフラーの傷は、まあ別にいいやって感じ(笑)

形あるものは、永く所有していれば必ず壊れるんだから。傷ぐらいでガタガタ言わない。と都合のいい前向き思考が己のモットーです。

 

また走れるようになってよかったよ。

お利口さんの隼くん

バリバリの最高速キング隼。

そのため、乗りづらいことこの上ない、快適性なんて皆無。

 

と思って、乗る前はまさに戦々恐々。

それが、納車初日乗ってみると、ん?となった。

案外、優しい?(笑)

モリモリしたカウルを身に纏い、個性的なその外見。最高速の為に空力を味方につけるためにそうなったその形状。アクが強い。洗練されたスタイル…とは言い難いような気がするけど。好みはわかれるんだろうなあ。私は最初、ちょっと無いなって思ってた…。まあ、欲しくなって買ったってことは、最近じゃそうは思わないって事(素直に好きになったって言いたくない)

この気持ちに火をつけたのは、大井上りのPAで見かけたブルーの隼。後にインスタでつながった。深夜の街灯に照らされたそのブルーの隼。これにやられた。なんてかっこいいんだ…と。艶めかしく艶やかな曲線、ボディラインに魅せられた。

 

納車されて1ヶ月が過ぎた。

まだ数回のツーリングにしか行けていないけど、なんとなく、だんだんと隼君のことがわかってきた。

やっぱり全体的に優しくて、素直。重いという前評判は、例え止まっているときでも私はそう感じなかった。押し引き大変?いや、そんなことない。と私は感じた。どこが重いんだろ。前のXJRのほうが重かったよ?

全体的に優しくて素直っていう部分。

まず、やっぱり風から私を守ってくれる。という点。シフトポジションを表示してくれる点。いろんなスイッチの感触がしっかりしている点。走行モードを変えられる点。案外シート下のスペースが広い点。ざっと優しいなと思う点を挙げてみた。

走行モードはぶっちゃけ使わないよねって思ってたんだけど、ダラダラ遅い前走車がいる場合なんかはぎくしゃくしないでゆったり走れる。これが案外ラク。スイッチ一つでさらに優しくなる(笑)これは本当に楽だった。

あとね、丸みを帯びたデザイン、これが優しく見える。毛皮でも貼ってみたら、完全に何かの動物に見えるはず。

そして。素直な点は。

いつ、いかなる時も欲しい加速が得られる。たとえ6速でも。まあ限度はあるけど、一般車追い抜くぐらいのレベルなら大丈夫。高速でもだいたい大丈夫。なんて心強い。それと、曲がりやすい。素直に傾けることができるというか。より自然に傾くというか。さー曲がるぞ!オラッ!っていう感じでXJRは傾けてた。ちょっとオーバーだけど。それが、隼くんはスっと傾く。前傾姿勢で乗ってるからか?ニーグリップがとてもしやすいってうのもあるのかもしれない。少し脱線したけど素直なところ、大人しく走ろうと思えばその通りに走ってくれる。モード切替で大人しくもフルパワーにもなってくれる。案外便利。ほんとに。また、全体的に剛性が高いというか、がっしりとしていて、路面に張り付いている感覚というか安定感をすごく感じる。

 

まだ寒いから、峠道は走れてないけど、どんな乗り味なのか楽しみ!

 

 

 

昭和倶楽部なるたこ焼き屋さん

2.16

お休みだったその日。天気も良くバイク日和だったため、バイクに乗ると決めてはいたものの、行先が決まらず、当日朝を迎えた。

この日は朝から梅沢富美男が夢に登場して爆笑させられるという内容。夢の中で爆笑しているときって、その時寝ている本人は実際に笑っているのだろうか(笑)寝てると思って、いきなり爆笑しだしたりしたら不気味だね。

 

さて、天気もいい。どこにいこうか。山沿いは凍結と塩カルがあるからダメ。都内は混んでる。

アクアラインでも通って木更津あたりにでもいってみようかな。たこ焼き食いたかったんだよな。たこ焼き食って、海鮮丼かな!ということでグーグルマップ。アクアライン渡って、君津あたりにあるたこ焼き屋へ行ってみよう!

地元から高速。やっぱ平日昼間ってクルマ多いね。首都高に入ってさらに多い。山手トンネル入ろうとしたら渋滞。中も渋滞。うわ。排気ガスまみれ。湾岸にでてもまあまあ渋滞。アクララインも最初は渋滞。海ほたるに立ち寄り、唐揚げをおやつにつまむ。海ほたるには数台のバイクが止まっていた。海ほたるから先は快適。

高速を降りて一般道へ。たこ焼き屋を目指す。店の名前はよく見ていなかったので不明だけど、交差点の角にあるみたい。徐々に目的地が近づいてきた。交差点を右折、その角に店があるはず。ん??あれか?喫茶店?居酒屋???バー??とりあえずバイクを駐車場と思われる場所に停めて店の前まで来てみる。予想と違う(笑)が、とりあえずは行ってみる。完全に喫茶店。昔ながらの。カフェじゃない、喫茶店。店の中は、昭和のレコードが壁にあったり、ラジカセが置いてあったり、CDウォークマンが置いてあったり、漫画はビーバップハイスクール・・・・。え??と思ったが店の中はたこ焼きのあの油のにおいがするから大丈夫っぽい。店員と思しきおっさんに注文。ソースたこ焼き1こ。時間がかかるといわれ店の中でも食えるみたいなので待たせてもらう。店の中は昭和のアイテムでいっぱいだった。

松田聖子やらのポスター、あぶない刑事のポスター、ビーバップハイスクールのポスター、キャロルのポスター。柴田恭兵舘ひろし浅野温子仲村トオル矢沢永吉・・・。みんな若い。あの頃、ブラウン管のテレビで見た人たち。

カウンター正面には、トップガンのサントラレコードが。

ここは・・・と思っていたら、たこ焼きを焼いている店主と思われる人から座ってもらって大丈夫ですよと、声をかけられたが、きょろきょろしている様子を察して、あ、見ててもらっても大丈夫ですよwと、気さくな感じだ。

ほどなくして、出来上がり、とても丁寧に焼き上げてくれていると伺えるたこ焼きが登場。おお。焼きたて、まん丸パンパンだよ!ソースの香りと鰹節の香りと油のにおいが混ざって、ザ、たこ焼き!

1つ食うのにフーフーしてアツアツを頂く。

店主が奥から出てきて、お、俺と体型が似てる。。。眼鏡まで。。。外見の共通点が多くて親近感がわいた(笑)

どこからきたんですか?など会話が進んでいく。こっちは不思議な店づくりで聞きたいことだらけだ(笑)話していくと、年齢が一回り上で、去年の8月にここをオープンさせて、隣で床屋を営んでいる。で、独身でずっと実家暮らし。断捨離をしないままこの年齢まできてしまって、昭和スタイルのお店を思いついたそう。

外見、独身、実家、共通点が多すぎる(笑)色々話していて、結局3時間ぐらい滞在してしまう…。迷惑じゃなかっただろかと、今になって心配になっている…。これからどこにいくのかすら決めていない、ただの散歩のような今日のツーリング。このまま帰るのか聞かれて、どうしようか決めてない旨を伝えると、富津岬でも行ってみたらと提案していただき、行ってみることに。ごちそうさま、楽しかったこと、また来ることを伝えて店をでる。出発の準備をしていると、店主が来てくれて、道の説明をしてくれて、見送ってくれた。いい出会いだったな。バイクに乗って、知らない土地にに行って、知らない人と話をする。今のこのご時世だと、それはなかなか難しいけど、いいものはいい。こういう出来事はおそらくしばらく忘れないであろう思い出で、また行きたいなって思わせてくれる。一回り年上で、その年齢で新しいことにチャレンジするその精神。尊敬に値するし、きっとまだまだいろいろな話を聞けるはずだよ。こういう全く知らない人から刺激を受けるっていうのはとても貴重なこと。大切にしたい。

 

この後は軽く富津岬へ行って、帰りは舘山道、首都高と軽い渋滞に巻き込まれながら、途中小雨に降られて帰宅。

 

充実したソロツーだった。

GSX1300R 隼

ついに納車となった漆黒の隼。

黒フレーム。黒スイングアーム。フロントフォークも黒。インナーチューブも黒い。

あと、ホイールも。

レバー、ステップあたりがシルバーか。あとスライダーが白。

どっしりと佇むその姿。圧巻。果たして俺はこの隼と仲良くなれるのだろうか。

書類だなんだとしまい込み、いざ出発の準備が整う。

さあ。はじめまして。これからよろしくたのむ。

ということで、クラッチ握っていざ尋常に、始動。独特なセルの音。隼ライフ始まりの狼煙があがった。

太く、低いサウンド。少し暖気もかねてアイドリング。アクセルのつきを見てみる。あ。初期型の隼より全然フケがいい。

さあ、出発。セパハン。果たしてどうか。最初は前傾姿勢であることに戸惑ったが、案外慣れてくると普通。いつも顔は下向きなので、常にガン飛ばしてるような感じで乗るんですな。へえー。

シフトはスコスコ入り、Nからのローへ入れた時のガシャコン!っていうのがあんまりないんだね。へえー。

クラッチが、遠い。だいぶレバーを開かないと?手を開いた状態までもっていかないと繋がらない。これは慣れが必要だ。XJR1300とは全くの逆。のりづれー。

さて、おなじみ。初乗りツーリングは那珂湊!外環から常磐道北関東道で一気に向かう。

このモリモリトルク。半端ない。合流の手前のコーナー。安定感がすごい。合流時、6速のままいける。巡航時、気づくと軽く法定速度を超えてしまう。なのに体に風圧がかからない。

何なんだこいつは…。

怪物、化け物。そんなイメージだった。一生懸命にスピードを出して、景色を楽しむような乗り方なんてできない代物だと思っていた。

それがどうよ…。この乗りやすさ。丸っこいシルエット、この乗りやすさ。優しいやつなんかなこいつは。この安定感。指先つま先で操作する部分のカチっとした感じ、コーナリング時の傾けやすさ。旋回時の安定感。とても安心できる。

懐が深くて、とても頼もしいマシンだ。隼。

そして。このパワー。スゴイ。たとえ6速でも、グイっとアクセルを捻れば追い越し車線へストレスなく合流できる。なんというパワー。欲しい分だけパワーを出してくれるこの特性も、安心感につながる。

この大パワーが安心感につながるっていうのは本当に意外だった。

XJR1300のおおよそ2倍。乗る前は恐ろしかったのに乗ってみたら、この安心感。

安心感たっぷりだけど、まだこのマシンを支配下においてやろうとは思えない。乗らせてもらってるだけ。運んでもらってるだけ。まだ発進、加速、減速、停止が理想通りとはいかない。もちろん旋回もね。圧倒的に経験値不足。

もっと乗って、隼を理解しないと。 

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お別れ、そしてこんにちは

2022.1

今年もよろしくお願いします。

今年初記事ですな。

 

今月は我が愛機、XJR1300の車検です。

車検をとればまた2年走る権利が得られます。またさらに2年か。もつのかなこの子。

あと2年耐えられるのかな。66,000キロぐらい走ってる。

2年で34,000キロぐらい走った。2年後には100,000キロぐらいになるかも。

そしてそのころには値もつかず、下取りということもできないであろう。

とか考えだして車検に出すべきか少しだけ悩んでいた。

でも乗るとご機嫌な空冷サウンドを轟かせて走ってくれる。まわした時の音は官能的。手放せないよなーといつも思ってしまう。まるで男女の仲のよう。

 

そんな年末を過ごしていて、年が明け、ブサ乗りの彼が1月4日にオイル交換に行くという。

いいバイクはいってるかもな!なんて、冗談言いながら一緒に行ってみた。

スタッフは店長さんとメカの方、2名。年始初日の営業日。まだまだ正月だ。

こちらのお店はハヤブサくんがハヤブサを買ったお店。よく一緒に来ていて、次はここで買おうかなと決めているお店。みなさん対応がよくて。

オイル交換の間に店内をウロウロするのがいつものルーティーン。

大型バイクはだいたい2階にある為向かってみると…。

やけにきれいなハヤブサが。こいつは2型。

最近、気になるバイクの筆頭がこのハヤブサだったため、だいぶ揺らいだ。直下型だこれは。

隼ロゴはおろか、SUZUKIのスの字も見当たらない…。テールカウルのGSX1300Rだけはのこってるけど。だいぶキレイな状態。うわぁ、これはいい。見れば見るほど揺らぎ、振れ幅は大きくなっていく(笑)店長、すかさずエンジンスタート。うわぁ、いい音してるし。

店長との話の中で今月末車検と伝えると、目つきが変わり本気モードで堕としにかかってきた。

俺が考えている、悩んでいる通りのことを言ってきた…。やっぱり、確かにそうだよね。

悩みに悩んだ。どうしようかと。

今のXJR1300に未練はあるといえばある。ないといえばない。どちらともいえない。が、いつかお別れするときは確実にくるということはわかっている。ただ、あまりに唐突で。支払いのこともそう。まだクルマの残債がある。片づけてからにしたいけど、そこまでXJRがもたないかも。そのころには下取り額がどうなることやら。さあ。どうする。

結果、購入することとなる。

大体1weekが経った、1月16日。ついに納車。

訃報

何気ない日常の中のちょっとした違和感。

 

この日の朝、何気なくインスタを見た。

いろんな人のストーリーの中に、いつもの彼がいた。

月曜の朝から行ってきますと、ツーリング出発のお知らせだった。

お、今回はどこに行くんだろ?平日休みなのかなー?そんな気持ちで彼のストーリーをみていた。

そう、その日は12月の月曜日。私は仕事が忙しくバタバタしていた。昼休憩時、ルーティーンの如くインスタを開く。彼のストーリーが更新されていない。いつもツーリングの時は行ってきますからの途中経過、最後オドメーターとともにただいまってのが定番。そのあとは更にきれいな写真とともにポストされる。その日もそういう感じになるんだろうと期待していた。おそらくご近所さんなので、行先も似通ったりしていた。

珍しい。途中経過のストーリーが無い。珍しい。どうしたんだろ?普段と違う感じで、その時はほんの少し違和感を感じた。

その後、仕事の合間にインスタを見ても更新は無し。寒すぎて写真なんか撮ってられなかったのかな?とか、彼がそんな理由で写真撮らないとかある??とか。インスタ上でしか知らないが、日々の写真やDMでのやり取りをさせて頂いた中で判断させて頂くとするならば、おかしい。そう思った。昼間感じた少しの違和感が、なんかあったのかな?大丈夫かな。という少し心配になってきた。

 

仕事も終盤に差し掛かり、夕方。ひと段落したときにヤフーニュースをみたら、圏央道で事故という見出しでバイクが事故ったとの事。圏央道の相模原のあたりのトンネルとのこと。自身もよく使うので、あーあの辺かあ。という感じで記事を読み進めた。トラックやら4台が絡む事故。その中の大型バイクの運転手が亡くなったと。26歳。この時、26歳という年齢が強く印象に残った。ずいぶん若いな。事故の内容は悲惨で、後続に轢かれてしまったと、書いてあった。

この時は良くあるニュースの1つという感じだった。ただ、よく使う道での死亡事故という事で、シチュエーションが容易に想像できた。

 

その後、仕事をもうひと踏ん張りして、20時ごろ退勤。

その時はもう事故の記事は忘れていて、彼の動向が気になっていた。更新されてるだろうなと思っていた。

通勤車に乗り込み暖気がてらインスタを。彼の投稿があった。ん?なんでストーリーの画像使ってんだ?どうしたんだろ?やっぱやーめたって感じかな??なんて、いつもと違うパターンの投稿に少しワクワクしながら目を通した。

 

しかしながら、その文章は衝撃的なものだった。私のワクワクなんてものからは想像がつかない内容。信じられなかった。その投稿には、このアカウントの主は今朝、不慮の事故により26歳で人生の幕を閉じたと。亡くなったと、御父上がわざわざ投稿してくれたものだった。

 

昼間感じた違和感。行ってきますの後がなかったのはしなかったのではなく、出来なかったということがわかった。

 

しばらくショックで、とっても落ち込んだ。不慮の事故ってなんだと。とか。どこに行こうとしてたのかなとか、いったらどんなきれいな景色を見せてくれたのかなとか。これ本当はいたずらなんじゃないの?とか。なんで?本当に?どうして?

いろんな疑問や疑いが頭の中をぐるぐると黒い渦となって鈍くうごめいていた。

 

自分自身、とっても悲しく、残念で、動揺していたと同時に、顔も見たことが無く会ったこともない人に対しても、こういった感情が沸くものなのかと、黒い渦に巻きこまれながらも、やけに冷静な自分もいたりした。

 

彼とは全く面識もなくて、声すら聞いたこともない。顔だって知らない。インスタでフォローフォロワーの関係で、だまにDMでメッセを交わすぐらい。知り合いというほどのものでもない。なのになんでここまで悲しくて涙が出てきそうになるのか、自分でも理解できなかった。

私にとって彼はとても印象的なインスタグラマーで、美しい写真、かっこいい写真、ツーリングコースが自身とよく似ていて、言ってみれば彼のような写真を撮ってみたい、彼が訪れたきれいな場所に行ってみたい、そんな風に憧れを抱いていたのかもしれない。そしていつか、一緒にツーリングに行って、並べて写真を撮ってみたい。そんな風に思っていた。

 

それが、閉ざされてしまった。

 

26歳。まだまだこれからたくさんの経験が彼を待っていたはず。

嬉しいこと、楽しいことはもちろん、様々なすばらしい経験がこの先待っていただろう。本当にまだまだこれからだっていう年齢なのに。

親御さんを始め、きっと多くの友人もいたことだと思う。その悲しみは計り知れない。子に先立たれた親というものは本当に辛いと何かで読んだことがある。が、もうどうしようもない。取り返しがつかない。

記事に書いてあること以外は全く分からない。想像したらキリがない。ただ、ぶつかって、転倒、後続にはねられた。という事。心肺停止状態で救急搬送とのこと。

悲惨すぎる。悲惨すぎるが、バイクに乗っている人なら、多分想像がつく。それも結構簡単に。バイクってそういう乗り物だ。

 

この出来事の後、私はバイクに乗れていない。

なんとなく、気が向かないんだ。乗りたいな、と思っても、寒さもあるのかもしれないが、気乗りしない。

この先、彼に何をしてあげられるのだろう。と考えた。

してあげる、というより、どうすれば供養につながるのだろう。

同じことを繰り返さないことかなと、思った。

そうだ。千里浜渚ドライブウェイで夕日と写真が撮りたいといっていたな。今度は夕日とって、メッセで話した。

それを、やってみるか。いつの日か必ず。

11.4 KCBMのまとめ

今回、初めてのメンバーでツーリングしたからいろいろ刺激があった。

 

まずは最新ともいえる2台に乗って実際に走行できたこと。

前回の記事でも少し触れたけど、H2SX SE、これの足回りは素晴らしかった。吸い付くような足回り。これに尽きた。ギャップ入力からの吸収は素晴らしいものを感じた。

ドンと吸収してピタッとおさまる。安定感抜群。かといって我が愛機がボヨンボヨンしているわけでもなかった。不思議だ。また、カウルによる風防効果も素晴らしいね。あれなら疲労少なくロングがこなせるよな。

Ninja1000SX、こちらも安定してて乗りやすかった。街中をグルグル回っただけなので、いろいろ試すことはできなかったけど。交差点など、旋回を始めるのがとてもラク

2台ともブン回せてないのでいったいどんな加速を見せてくれるのかはわからないけど、Ninja1000でさえ愛機より40馬力以上パワーは上回っている。そしてトラコンなどの電子制御。より安全にパワーをだせるのかなー。とくにNinja1000は価格も、パッケージも私向き。ツーリングに特化している。特にきれいに収まるパニアは本当に魅力的。これでツーリングに出かけたらどんなに快適だろう。

 

どちらもカワサキの最新といってもいいモデル。現代の技術が盛り込まれた一流のメーカーのバイク。素晴らしかった。

素晴らしかったのだけれど…

いざ自分の愛機XJR1300に改めて乗ってみると…

クラッチをつないだ直後のトルク感。容赦なくぶち当たる空気の壁。手首の動きとシンクロするエンジンの回転。各操作で感じる重さ。そのすべてが刺激的で。

最新の技術で形成され、最新のデバイス武装されたマシンは確かに素晴らしかった。

きっといまの愛機より楽に安全に長距離を走ることができるでしょう。ただそれは、刺激がないからです。刺激を受けないライダーは疲労を抑えられる。気持ちいい刺激だろうが不快な刺激であろうがそれは肉体的疲労となってライダーを襲う。全部が抑えられてるの最新マシン。ライダーへの刺激は良くも悪くも抑えられていて。それに対して愛機はインジェクションでもなければABSも無し。トラコンも無し。ブレーキングに関しては右手の人差し指と中指の微妙な感覚に頼り、右足の親指の感覚に頼る。立ち上がりでは腰の感覚と右手の捻り具合の感覚を研ぎ澄ませて最大限の加速を得ようとする。いろんな感覚を総動員して、私も愛機も一生懸命頑張って走る。冬の朝なんてエンジンかけてから目覚めるのにしばらくかかるし。渋滞にはまれば油温計と睨めっこ。エンジン止めたり、クーリング走行に徹したり(笑)

まあ手がかかるんだけども…。

 

今回、最新のバイクに乗ってみて、改めて自分の愛機の方ががいいな‥と思うとは、正直想像していなかった。

乗る前の自分自身の予想としては、やっぱ最新のはいいな、乗り換えたいな、とか思ってしまうのだろう、と。それが、まさかのまさか。親ばかなのかと思うぐらい、やっぱこっちがいいなーとなるとは(笑)

 

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手が掛かるしエンジンの塗装は剥げてきてるし、だんだんと年老いてきていると感じる部分は多々あれど、結局は我が愛機、空冷4発キャブレターなごきげんマシンが好きみたいだ‥