悪天候に恵まれて・・・
国道1号を走って箱根の山々を越える。
そういえば、初めての峠道だなあ。
雨降って、路面はウェット。
しかもさっき本当に滑るって実感したばっかり。
あーあ。晴れてればなあ。なんて思いながらMT-03を走らせる。
何となく・・・だけど、随分前に走ったことある道だな。と思っていた。
徐々に道も峠らしくなってくる。
小雨だ。
右左とコーナーが迫ってくる。
幸い、後続はおらず。
すごく集中してバイクを操縦する。
うーん。
傾けると滑るのか。
傾けないでまがる?
ライディングの本を思い出しながら進んでいく。
あれ?バイク傾けないで体だけ内側にするのあったな。
ちょっと試してみる。
なんだか、随分曲がりやすいような・・。
もう一回試す。
でもおっかなびっくりだ。
確かに、曲がりやすいような・・・。
なんとなく、曲がりやすいので、そんな感じで曲がっていく。
あってんのか?これ、ほんとうは危ないんじゃ?
半信半疑で上っていく。
気付くと、雲の中みたいな場所にいた。
真っ白。
おれ、どうしたんだ???
ちゃんと生きてるよね?
道路は、歩道があるようだが、歩道の先に何があるのかわからない。
前は・・・
いきなりテールランプが見える!!
クルマ、いたんだ・・・。
すげー霧だ!
視界が数メートルしか確保できない!!
これはやべえよ。
でもまあ、前に車がいるお陰でゆっくり下ることができる。
お、信号だ。
それにしても、随分近づかないと信号もわからないんだなーと、ギアをNにしてほっと一息。
その瞬間。
え?
後ろからくるクルマって、俺の事見えてんの??
信号見えてても、俺が見えてなかったら、俺のことを知ってて止まる位置と、いないとおもって止まる位置って・・・・
バイクのテールランプなんて、小さいし、見えないのでは・・・・。
右手でレバーを何回も引く。
テールランプパッシング!!
この効果なのか、べつにそんなことしなくてもわかっていたのか、普通に後ろに止まった、職人が乗っているトラック。
こんな霧、あんまり経験したことない。
どんどん下ると、霧も晴れて、天気も快晴に。
快晴になった!路面も乾いてる!!
しかし、カッパの中は蒸し風呂状態に・・・。
とりあえずコンビニへ。
休憩だ。
Mに連絡。
おれ:今三島にはいったぞー
M:もうすぐ三島だ!
おれ:どうすっかな。三島駅で待ち合わせしよう!
M:わかった!
三島駅を目指す。
このへんは友人がいるので、ちょっとだけ知ってる。
三島駅へ到着。
バイクを止めて、カッパを脱ぐ。
あー暑かった・・・・。
座って待つ。
Mが到着!
元気そうだ。
ここまでの苦労話をお互い話して、出発。
沼津港へいくも、体調のすぐれないMは、俺はいいやと。
これでから来てくれなくてよかったのにと、半ば腹が立った。
なんていう食生活・・・。
M、カレーを頼むも、一口でもういらないと。
おれ:あのさ、マジで大丈夫か?
M:大丈夫だよ!
おれ:ふーん、そう。
この雰囲気・・・・・
まあいいや。
さっさと宿に行って、Mを休ませなければ。
目的地、土肥温泉を目指す。
海岸線の県道をひたすら走れば到着する!
しかし、随分と荒れた県道で、枝が散乱している。
すこし前まで天気が荒れてたのかな?
どんどん進んでいくと、途中でめっちゃかっ飛ばしている郵便配達のカブとすれ違う!
こっちは320ccですが、勝てる気がしないぐらい傾けて走ってた(笑)
箱根の山の中でいろいろ乗り方を試していた時のことをおさらいしながら進んでいく。
うーん。乗り方、あってるのか・・・。
そうすると、対向側にパトカーが。
事故かなー?とみていると、パトカー手前に何かの塊が・・・・。相当でかい!
なんと、直径2mぐらいの岩!!落石だ!!
まだ湿った土がついているあたり、これは落ちてきたばかりだ!
あれ、どうするんだろ・・・・。
砕くのか、まさか下には落とさないだろうし・・・
結局どうなったかはわからないけど、あんなの落ちて来て食らったら、無事ではすまないんだろうなー。
そして、目的地周辺に到着。
地図見ようかなと思ったら、ここ、予習した場所だ!
ストリートビューで見た通りの場所だった!
すんなりと旅館へ行くことができる。
なんとか到着・・・・。
Mは速攻で眠ってしまう・・・。
私は温泉に入ってゆったりと・・・。
何とか無事、到着。
明日、どうするかなー。
半島一周は、Mの体調次第・・・・。