Wanpaku Magma's Blog

愛車と写真。たまに仕事の事を綴ります。

東北ツーリング2日目 南三陸町から福島南会津へ

8月15日。

昨日、満足な結果を得られた私。
今日は、孤独のグルメで舞台となった女川町で海鮮をブランチで頂こうと向かうこととする。が、前日Dさんとの話で、女川の津波は40mだったとの話を聞いた。
 
ここ宮城県海沿いは相当なダメージだったようだ。
塩釜にいる限り、そういう風には見えないのだが、おそらくここ数年でここまで復活したのだろう。すごいな。
 
女川へ向かう。
天気が怪しく、途中小雨がぱらつき、バイザーに水滴が・・・・。
マジか。ただ、お天気レーダーを見ても雨雲はなく、たまたまだったのだろう。
 
向かう途中、黒い袋にはいった何かが辺り一帯に整然と大量に並んでいる場所が目についた。瓦礫かな。放射線の汚染物質とかかな。ほかには、テレビでみたりした、仮設住宅。たくさんあった。ほんとうにたくさん。
いまでも、彼らは震災の被災者であり、震災前とは違った不自由な生活を営んでいるとかな。不自由というと、、語弊があるか…。難しい。
とにかく、震災の爪痕、痕跡が至るとこで各所でみられた。
ほどなくして、女川駅へ到着。
おお、松重さんが歩いていたところだ・・・などと思うのもつかの間。
あのお店は、そういえばいったいどこにあるのか・・・。
携帯ナビを起動させるも、実際の道と、ナビの道が違う。
そう、復興に向けていろいろ区画整理もなされ、道が変わっているのだ。
しかたないので、コンビニで朝飯。
 
その後、南三陸町防災庁舎へ向かう。
わざわざ見に行くのもおかしいような気もしたが、しっかりと目に焼き付けて、同じ日本人としてこういう事実があって、まだ終わっていない、続いているということを自覚しようと思った。
実際に目の前までは行けなかった。区画整理がここの地区もすごい。
その、庁舎よりも衝撃的な建造物があった。
当時のそのままの姿を保っているであろう、ホテル?
コンクリートでできているその建物。まるで魂が抜かれたの如く中はどんがら。
ガラスというガラス、窓は真っ黒で不気味な様相でたたずんでいる。
地上4階か5階建て。最上階の窓にも表情はなく。
あの高さまで津波が襲ったということが見て感じ取れた。

こんなことが、起こっただなんて。
 
そして、だんだんと復活してきているわけだ。一生懸命区画整理を繰り返して、元の姿、それ以上の姿にしようと、人々が頑張っている。
この破壊された建造物を見て、自然の猛威を前にした人の無力さを、いわずもがな思い知らされ。
しかし、その後、再び立ち上がる人々の力強さも感じ。諦めないその精神。生きていく上で大事なその意志。平和な環境ではきっと発揮されないその力。
この復興にかかわっている人々に対して、尊敬というか、頼もしさというか、力強さを感じた。
 
さあ、ここから福島を目指す。
いくぜ!目指すは東北道。この旅も折り返しとなった。
 
全部高速で行ける形であったが、燃料の問題があり補給のためいったん下道へおりる。
東北道に乗ると、ほどなくして渋滞となってしまう。
それにしても暑い。渋滞だとほかのクルマたちの熱気がものすごい・・・。
 
この宮城から福島までの道が、今回一番大変だった。
これは当初の私の予想から大きく外れた。空いているものだと思っていた。甘かったね(笑)
 
途中、携帯のバッテリーがなくなり、SAに寄った際、予備バッテリーを使って充電。そこで、えらい大量の荷物を積んだハーレーが停まっていた。
クーラーボックスまで積んでて、いったい何個のボックスを積んでるのか(笑)すごい積みっぷりに、間抜けヅラして見ていたらオーナーさんが。ちょっと話をする。
気さくな方だった。
 
ホテル(旅館)に電話。遅くなりそうだと告げる。
 
そして、郡山南で降りて、下道をひた走る。
ホテルの方の話では、
 
『この道ヤバくね?本当に到着するの?っていう道を1時間走ると着く』とのこと。
 
まったくその通りの道。
 
なんとか旅館へ到着。
よく言えばレトロ。
悪く言えば・・・・(笑)
 
フロントといえばいいのか、そこにいたお姉さん。結構キレイ!
好みの顔だちだった(笑)
 
一通り案内され、露天風呂は混浴ですので☆
 
はあ?!マジで??
 
あくまでも顔には出さず、あ、そうなんですか。
 
とだけ返す(笑)
 
混浴かあ。まあ、BBAしかいねーだろう(笑)
 
とりあえず風呂に入り、すぐに夕飯。
 
夕飯の後、特にすることもなくテレビを見る事もなく・・・寝るか。と思っていたところ、ドアをノックする音が聞こえた気がした。
誰かぶつかったのかな?なんて思ったり、ちょっと怖いなと思ってみたりしていたら、
 
コンコン・・・
 
空耳でもなんでもなく、確実にこの部屋のドアがノックされている!!
誰も呼んでないし←(何の話だよ笑)、いったい誰??
 
若干の、いや、かなりの恐怖を感じつつドアを開ける。
ここの旅館、廊下が薄暗くて、非常口の緑色の看板が不気味に見えるような、そんな廊下。
そこに立っていたのは、おばあさんっ!!!!!
 
悲鳴を上げそうになるのをこらえ、「な・・・なんでしょう?」とだけ。
手に何か持っている。それは・・・特大オニギリ6個っ!!!!
 
夕飯が足らなかっただろうと思って親切に持って来てくれたみたい。
こういう体型していると、なにかとお得な事が起きたりする(笑)
ありがたく受け取る、が。6個です。常識の範囲を超えている!
 
さすがに6個は食べきらず、半分ずつ頂いた。うまかった!
 
それで、20:30には就寝してしまう。
 
そして、明日最終日。
 
とうとう埼玉まで帰ることとなる。
 
果たして、渋滞はどうなのか!?