Wanpaku Magma's Blog

愛車と写真。たまに仕事の事を綴ります。

監督と選手

いま、世間を騒がせてしまっているアメフト危険タックル問題。

これには正直、とても心が痛む。

健全なはずのスポーツ。

私もあの大学で、部活動をしておりました。

高校から始めて、推薦で大学へ。

競技自体や時代は異なるものの、彼らと同じ境遇で私も学生スポーツに勤しんだ。

会見を行った彼の心境がとてもよくわかる。

監督と選手の関係。

大学部活でのその関係は、会社の上下関係よりも更に厳しい。
監督、コーチは別格で、選手にとっては神をも凌駕するのではと思う。

先輩の言う事は絶対です。とか、体育会系ではよく言われます。
監督、コーチの言う事ももちろんです。

あの部活の監督は、選手とはほとんど話さない様な事を会見で言っていた。
恐らくは、現場で指揮しているのはコーチ。
監督はコーチに指示をだしているのか。
神格化されている監督とお見受けする。

選手からしたら、雲の上の存在。大企業の社長。下っ端は口すら聞いたことが無いような。そんな存在。

そういう監督に、逆らう事ができただろうか・・・。

神をも凌駕してしまう程の力を、その部活内では持っている監督、コーチ。
その力を勘違いして、誤って使ってしまい、大事な選手が1人引退という結果に。

高校からその競技を始めて、大学へ。これは相当な記録や成績を残さなければ成しえない事。さらに日本代表として世界大会の選抜メンバー。間違いなく一流の選手。
それを、自らが師と仰いだ人の過ちで、選手としては無になってしまった。

もしかしたら、この選手は今後日本を背負って行けるぐらい成長したかもしれない。
世界で活躍できる選手だったかもしれない。

いままで、血を流し汗を流してひたすら打ち込んできた。おそらく、全身全霊をかけて。

これは相手方の選手にも言える事。さらに言えば、あのグランドにいる選手たち、さらにさらに言えば、監督、コーチも。

監督、コーチだってもとは選手。彼と同じ道を歩んできている。

彼が会見で話していたことが事実であれば、なんでそんな指示を。

どうなってしまうか、わかるだろう。
どういう教育、指導をしているか問われることぐらい、わかるだろう。

世間の目をナメていたとしか思えない。

相手を怪我させて、のちのちの試合まで有利にできるだろうと、そういう算段。
救いようがない。なにを勘違いしているのか。何様のつもりだ。
それを、未来のある選手、学生を使って。

どうしてそうなった。

汚い、フェアプレイ精神からはかけ離れた何かに目がくらんだか。

幸い、私が学生の頃、師と仰いだ監督、コーチの方々は、その力を使い方を誤ってしまってことはない。おかげさまで健全に打ち込むことができ、それなりの成績も残すことができ、無事、4年間の選手生活を引退で迎える事ができた。

そこで学んだことは、社会人生活にも大いに役立ち、新人の頃の立ち回り方、部下が出来たときの立ち回り方。すべてに於いて私のバックボーンとなり、支えとなっている。物事の捉え方、考え方、判断の基準。全てはそこが源となっている。

それすらも、彼からは消えてしまったのではと。

監督に言われたから、コーチに言われたから、だからやったんでしょう?と、今度はマスコミが彼を使ってもう一騒ぎ起こそうとしている。
監督、コーチに引き続き、今度はマスコミが彼を使うのか。

それを覚悟して、彼は堂々と会見を開いた。

悪いのは自分だと言いきった。
行為自体は許されない事。だが、誠心誠意をもって謝罪し、正直に話し、質問にも応えた。

そんな彼が師と仰ぐのは誰だ。
監督、コーチ、恥ずかしくないのか。

会見で彼はその競技をもうやらないと言った。
大好きだったであろう、その競技を。

なんでまだ二十歳の学生にそんなことを言わせるんだよ。

辛すぎるだろ。

彼が反則行為を行ったから、悪いのは彼。
だけでは済まない。

何とか、彼の力になる事はできないだろうか。


非常にソフトな内容を取り上げてしまいました。
自分でも偏ってしまった内容だと思う。
もし、気分を害してしまった方がいらっしゃれば、申し訳ございません。
もし、じゃないですね。当然いらっしゃる。
申し訳ございません。