遂に最後です。
2018年5月27日 日曜日
遂に愛機LY3Pとお別れし、新機FJクルーザーを受け取る日。
9:00に支度を始める。
外に出て、いつものLY3Pの後ろ姿。
これでここに置いてあるこの姿も見納め。
なーんて思いながら、独特な形をしたスマートキーの開錠ボタンを押す。
・・・・・・・・・・・・・・・。
ん?
もう一回押す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
え?
なんと、スマートキーが反応しない。
こういうことってあるのか。
最後の最後にダダをこねているのか、乗らせてくれないという・・・。
なんだかんだ、気に入らないとか言いながら今までで一番長く乗ってきたわけで。
こういう時に、物にも魂が宿ることがあるのかなと思う。
AIとか、最近言ってるけど、そんな冷たい物じゃなくて、魂というか、気持ちというか。意思みたいな、温度感があるもの。
離れたくないと思ってくれたのか、それとも最後に驚かせてやろうとか思われたのか。
単純に、スマートキーの電池切れといえばそれまで。けど、少し前に電池交換したんだけど・・・。
結局、スマートキーに内蔵されているカギで開錠して、エンジンかけて店に向かったわけ。
この慣れ親しみ過ぎた車内。日に日に調子が悪くなっていくエンジン。
さっきあんなことがあったから、店にたどり着く前に止まっちゃったりして・・・。
なんていう不安もあった。
道中、いろいろな思い出が甦った。
このLY3Pを選択した理由。
安くて広くて、装備が充実。
と。
快適に目的地へ移動
と、
このクルマを所有している最中に結婚するかも。
だから、ミニバンにしておこう。
親も年食ってきたし、ミニバンが乗り降り楽だろう。
こんな理由。
かっこいいから、とか。
好きだから。乗りたいから・・・などなど、そういうクルマを選ぶにあたって、特にクルマ好きなら最優先すべき事項は、理由としてなかった。
けど、快適な移動という部分に関しては十分応えてくれた。
43,000キロぐらいで購入。
最終140,000キロぐらい。
私を乗せて、100,000キロぐらい走ってくれた。
重かっただろうに(笑)
お陰でゴールド免許にもなれた。
これだけの距離を乗ってきたということは、なんだかんだ乗り心地や走行インフォメーションなど、フィーリングが合っていたんだろうなと。
ここ最近のいちばんの修羅場と言えば、豪雪新潟ドライブだろうな。
新潟市から、喜多方までラーメン食いに行こうとか。。。。
あんな山中でスタックとか、ほんと帰ってこれてよかった・・・。
そんな、このクルマとのなれ初めから今日までの激闘の記憶を思い出しながらお店へ向かった。
そして、到着。
止めた隣には、次の愛機が。
イグニッションオフ。
これでドアを開けて、降りたら、もう、一生この位置に座ることはない。
やっぱり、寂しくなった。
ハンドルなんて、初めはピカピカだったのに、今となっては革が剥げてきちゃって。
唯一気に入ってたのは、このメーターだったな。
改めて車内を見渡す。
ひろいなあ。よく昼寝したもんだ。
ほんとうにいろいろな場所へいって。
たくさん人を乗せて。
ときには泥まみれにしてみたり。
雪にはまって遭難しそうになったり。
でも、ちゃんといつでも帰還できた。
全部、このクルマがしっかり動いてくれたお陰。
仕事でつまずいて落ち込んだり、悔しい思いしたり、イライラしたり、笑ったり、怒ったり。そんな自分の素な部分もこの中で発散した。熱唱したりね(笑)
そんな人前ではさらけ出すことが無い自分もこの席でさらけ出したねえ・・・。
とまあ、30代前半から後半をこのクルマと共に過ごしたわけです。
本当にお世話になりました。
ありがとう!!
このあと、誰かに乗ってもらえるのかそうじゃないのかわからないけど。
どうか御達者で。
ドアを開けて、LY3Pから降りた。
追記
2週間後、用事がありお店へ行ったら、まだいらっしゃいました。MPV(笑)
相変わらずの佇まいで。赤ラッパ、目立ってました(笑)