命って大事なんです。サシで話したよ。
前回の記事の続編。
クリスマスの夜、自身の通院の後、待ち合わせて彼と会う事にした。
口実は、私の部屋にあった財布をプレゼントする、というもの。
去年、私が財布を無くし、取り敢えず買って1週間ぐらい使っていた財布。
部屋を片付けている時に見つかり、そのまま廃棄しようとしたが、まだまだきれいで、捨てるのはちょっともったいないから、誰かいないかなという事で、彼にあげちゃおうと。
夕方、5時だかその辺りで待ち合わせ。現れた彼はまた随分とデカくなっていて、学ラン姿が初々しい。随分長いコートを着ている。後ろ姿はおっさん(笑)
様子は全くもって普通で普段通り元気そう。本当に、そんなことやらかしたのか?と思えるほど。
学ラン着てるやつと居酒屋に入ったのは初めて。席につき、上着を脱いで正面に座った彼は・・・・高校生には見えない(笑)
注文を済ませて、探りをいれる。
まず、前回相談を受けた、例の彼女のこと。これは聞かないと、いろいろ不自然になる。結果を知っているだけに、白々しいなと思いながら聞いてみる。
別れちゃったと、強がっているのか随分明るく話してくる。おそろいのキーホルダー、まだ相手がバッグにつけてるんだよー、なんなんだろう?と言いながら、それが彼のポケットから出てきた時は笑ったwwwそれまでの流れで未練が無いような事言っていただけに、おめーが未練たらたらじゃねーかよ!!と最高の突込みをかましてやることができた。
学校での話、なんやかんやと色々と話しを聞く。気になったのは、時間が経つにつれて、私が視線をそらせている時に、すごくちらちらとこちらに視線を向けてきたこと。視界の隅でその様子が良く見えた。私が知っているのか、どうなのか気になっていたのかなと。学校の話題に対する質問なんかは、今回の件の原因に関するであろうこと、結構スレスレの際どい質問をしたからだろうか。
しばらく経っても、他愛もない話ばかりで、埒が明かないので、
『なんか、とんでもないことしたんだって?』
と切り出す。驚いた表情を見せる。
堰を切ったように、なぜそういう行動に至ったのか話始める。
聞いていると・・・振られた事、嫌がらせを受けたこと。謹慎になったことは言ってこなかったが・・・。
特に嫌がらせを受けた相手に対して、排除してやりたいと言ってきた。俺をこれだけ追い詰めておいて、同じ場所にいることが許せないと。ママに言えば何とかしてくれると。(自分が追い詰められた原因って、その嫌がらせだけじゃないよね?振られた事、謹慎喰らった事もあるよね?)
なんだか、嫌がらせをされたことが全てではないと言いつつも、全ての恨みを、嫌がらせをしてきた相手達に向けているかのよう。自分が悪いという部分、自らの落ち度は、彼の中からは消えてしまっている模様。こういう部分はママそっくり。基本的に自分は悪くないっていうスタンス。
まずは、どれだけ周りに心配をかけたのかを知ってもらう。
もし、あのまま逝ってしまっていたら、こうやって一緒に飯を食ったりすることも出来ないということ。キミの存在は、キミ以外の心の中の記憶として存在し続けるが、実在はしなくなってしまうという事。どれだけ寂しい事か。悲しい事か。今回の件で、親がどれだけ心を痛めたのか。つらい思いをしたのか。
次に、振られた彼女の事。自然と気にしなくなるから、ムリに何かしようとするな。同じクラスの隣の席らしく、チラチラ見てきている、との事(笑)だが、気にするなと。次に、新しい恋愛にチャレンジして、逃がした魚はデカかったと思わせてやればいいじゃないかと。
最後に、復讐の件。
何かしてやりたい気持ちはわかるが、何もしない事が相手にとって一番効くという事を話す。アクションに対してリアクションがないという状況は、なかなか堪える。
もともと友達としてやってきた奴らが嫌がらせを始めたとの事。そうなる前は、友達だったわけだ。友達だったということは、全てが全てムカつく嫌な奴ではなかったということ。大人びた反応に対して、彼らは嫌がらせをしてきた。
ここで、大人びた彼が、嫌がらせの彼らより上という風に勘違いしている節があったので正す。どちらが上とか下では無く、方向が違う、と。友達に対し、人に対し上から目線で接する事をやめろと。尊敬の念を持って接する事。敬え、他人を。
友人との付き合い方が、私の感覚とは違う。
友人に対して、もう少し信頼を置いて尊重、尊敬できないものなのかな。
信頼を置いて、見事に裏切られる事もあると思う。
でも、相手を信用しない限り、相手からの信頼は得られない。そうやって、信用して、裏切られて、そんな事を繰り返しながら人間成長していくのだと思う。信頼に上も下もない。失敗は成功の元。
今回彼は、初めて大きな失敗をしてしまったのかもしれない。いくつか重ねて。そりゃ随分と大きな挫折感を味わった事だろう。でも、大丈夫。
生きてるんだから。いつかそんな事もやらかしたなって笑って話せる日が来る。親は笑えないだろうけど。
うまく伝えられたかわからないけど、何かしら、少しでも感じてくれたことがあれば幸いだよ。